ちゃんと知っておきたい!接地逆転層について

寒い時期になるとよく発生する逆転層。
逆転層とは、普通高度の上昇に伴って下がるはずの気温が上空にいくほど気温が上がる層の事です。逆転層によって空気の層を分けて風の流れが変わる状態になったりします。
逆転層には3つの種類があります。
それぞれの特徴を理解して飛びに役立てよう!
1.接地逆転層
秋・冬の夜間に風が弱い時、放射冷却によって地表面温度が低下することによって形成されやすくなります。放射冷却とは、よく晴れてて風が弱い時に、地表面から赤外放射でどんどん熱が宇宙空間に逃げていってしまう状況の事です。今の時期に一番できやすい逆転層ですね。接地逆転層の中は安定しているので講習生にはぴったりですね。
2.沈降逆転層
高気圧圏内などで上空の空気が下降すると、気圧が高くなることで圧縮され、気温が上昇してこの逆転層ができます。接地逆転層とは違って、地表面から離れた空中にできるものです。
3.移流逆転層(前線性逆転層)
風がある時に、冷えた地表や海面上に温かい大気が流れ込んで発生することがあります。また、前線付近にできることもあります。暖かい空気と冷たい空気の境目で、暖気が前線面を上昇してくることによって出来てきます。