Willswingが2004年に発売して以降、数々の名パイロットの登竜門となってきた中級機の傑作Sport 2。
最近ではスピードベースバーやT2Cライクな上下面ラミネートセールなどを備えてSport 2Cへ進化したりしていました。
一方で初級〜中級クラスを取り巻く環境も大きく変化し、シングルサーフェス機の性能向上やGeckoのヒットなどもありました。
そんななか、14年ぶりにモデルチェンジしたWillswing Sport3。
日本上陸前に、ざっと様子を見てみましょう。
スペックシート上で一番目立った変更は、ダブルサーフェス比の向上でしょうか。
74%から85%へと大幅に拡大し、ひとクラス上のU2を上回ります。
セールを見てみると中心ではシングル部分が多く、翼端にいくに従ってダブル部分が増えるという
Geckoでもみられた手法が採られているように見えます。
翼幅やアスペクト比はSport2と同じですが、HPの写真では下面セールのみ透明という新しいセール構成をプッシュしているので
一見するとまったく別の機体に見えます。

価格は5,575米ドルからと、Sport2よりも500ドルほど高くなっています。
ただし、Sport2ではオプションであった黒色フレームが標準となるなど内容に変化があります。
また、新たに「レース」パッケージが設定され、そちらは6,475ドルで内容としてはSport 2Cに近くなっています。
さらに、レースパッケージには標準でレイクトウイングチップが付属します。
もとはT2とT2C向けのオプションで、メーカーによると翼端渦を減少させ低速での性能と操作性を向上するとのこと。

そして、体重100kg以上の方には悲報となりますが、従来のSport2にラインナップされていたLサイズについては
現在開発中とのことです。
さて、同じく2004年生まれのロングセラーであるU2のほうにも新しいアナウンスがあるのでしょうか?
[画像出典]https://www.willswing.com/hang-gliders/sport-3/