あなたの知っているハングメーカーといえば?
Willswing
Moyes
Icaro200
AEROS
AIR
このあたりは私のホーム、足尾で毎週のように見かけます。
足尾エリアでは最近米Northwingが輸入され好評を博していたりします。
さらに国産メーカーであるビッグバードもエリアによっては非常にポピュラーですよね。
最初に挙げた4社はシングルサーフェス機からキングポストレス機までフルに展開しており
様々なユーザーがいますので著名なのも納得です。
さて、今回ご紹介するavian hanggliderはそれらと同じく幅広いラインナップを誇るイギリスのハンググライダーメーカーです。
シングルサーフェスのFlyからダブルサーフェスのRio、Puma、キングポストレスのCheetah Evoと4機種展開しています。

Cheetah Evoはコンペ機をうたっていますが、先のブラジリアで行われた世界選手権で採用した選手は居ませんでした。
この辺もマイナーな理由かもしれません?


今回ご紹介するのはそんなavian社のシングルサーフェス機、「Fly」
Rio2というスポーツクラスのダブルサーフェス機をベースに作られているため、初級機にしてはアスペクト比が高いです。
元がスポーツクラスのため、もちろんVGもつけられます。
しかし、Flyが独創的なのはこういった部分ではありません。
1.フローターハーネス専用のコントロールバーがつけられる
「楽だし視界もいい」という理由でavian社はフローターハーネスを再評価したいと考えているそうです。
その結果がフローターハーネス専用のコントロールバー。
写真で見ていただければわかるように、胸の位置にベースバーがくる独特の構造です。
「フローターでレジャーフライトを楽しむ」というコンセプトで言うと先日ご紹介したWillswing Easy Flyerに似ていますね。
空気抵抗を気にしない、というのは特にリッジソアリングが楽しめる場所の多いイギリスならではの発想とも言えます。


2.上達してきたらダブルサーフェスに「着せ替え」できる
これが最も衝撃的な点。
ハーネスを着せ替えることでRio2に生まれ変わります。
お値段も30万円(£1999、執筆時点)ですから、スポーツクラスの新機を買うよりかなりリーズナブルです。
Rio2をベースに設計するだけでなく、Rio2へと先祖帰りもできるとはなかなか面白いコンセプト。
ちなみにL/Dは10から11へ、スピードレンジは64km/hから80km/hへと飛躍的に向上します。
アスペクト比も5.9:1から6.4:1へ(15サイズ)と変わり、スパンも広がるので見た目にもガラッと違う機体になります。
ワイヤー類も交換するとのことで、おそらくノーズアングルを変えているのでしょう。あてずっぽうですが。


この勢いで次はキングポストをもぎ取って…無理?はい。
ハイパフォーマンス機はさらにアスペクト比が高く、それを活かしたセイルパターンも格好いいです。
avianは全体的に色のセンスがイケてると思うのですがいかがでしょうか。
これを読んで気になったあなた!私の調べでは日本に輸入代理店がないので、気軽に乗るのは難しいようです。
がんばってください。応援しています。
10月12日追記
なんと!日本ではバーズアイビューさんでお取り扱いがあるそうです。
ホームページに記載はありませんが、ご興味のある方はこちら。
http://www.birds-eye-view.net/products.htm
[画像出典]
http://avianonline.co.uk/