ハンググライダー板敷スプリングフライト最終日の振り返り
フライトログの3D再生・同じ日に飛んだ仲間との同時再生は、ログインしている方にご利用いただけます。メールアドレスだけで無料で入れます。
ログインして再生するだいぶ時間が経っちゃいましたが、先月の大会の最終日を振り返る。 今回ははっきり言ってかなり長文です。 ※競技パイロット向けの内容になってます Day5最終日 タスクは スタートライン:真家テイクオフ半径3㎞(難台山付近) 第1ターンポイント:雨巻山(北北西に14㎞) 第2ターンポイント:茂木ゴルフ場(北に10㎞) 第3ターンポイント:鬼怒川大橋(西南西に21㎞) ゴール:益子ゴール(東に12㎞) トータル:60㎞ 最終日前で1位だったことは何回かあるが、そのまま1位をキープできたことはない。 上位陣との点差は頭に入れたが、決して守ってはいけない。点差はわずかだ。 守ることは考えず、「その瞬間その瞬間できることをしっかりやる」それだけを考えて飛ぶのだ。 テイクオフ前、凡ミスはしないよう、しっかり準備を整える。 板敷エリアはテイクオフ直後にサーマルで高度を上げるのが難しい時間帯があるので、テイクオフのタイミングを慎重に選ぶ。 とはいえ、早めにテイクオフしないと1回目のスタート時間に間に合わないことが良くあるので、多少リスクを背負っても早めにテイクオフする。 テイクオフしてすぐに高度1700mまで一気に上がる。 上空は北風なのでスタートラインの風上側を常に意識。 他の選手は風下側に行くが自分を信じて常に風上側。 と、思っていると風上側にサーマルが無い。 後からテイクオフした選手たちもなかなか上がってこない。 (あと一発ヒットすれば良いポジションでスタートできるのに。。。) スタート4分前くらいになってようやく西側で上がってくる他の選手たちがいたのでその上に被るが、あまり上昇率は良くない。 そのサーマルにしがみつき、高度1400mでスタート。 同じ集団には点差77点のみのるさんが一緒。 上を見ると高度1700mくらいでスタートしてる人たちもいるが、序盤の高度差は後で埋められる。焦らない。 第一ターンポイントに向かうも、予報以上に北風が強く、進みが悪い。 第一を取る前に降りてしまうリスクも感じたので、無理に突っ込まずに様子を伺いながら進む。 同じ集団だった小梶がヒットしたので合流するも高度700mくらいで頭打ち。 少し先に行ったところでガーグルが形成されたので、そっちへ合流。 しかし、あまり上昇率は良くなく、みんなでもがきだす。 すると高くスタートした人たちも続々と合流し一緒にもがきだす。 下には、点差66点の砂間さん、77点差の実さん、215点差の博司さんがいる。 彼らと一緒にゴールすれば負けることはない。 ただ、85点差の板さんと117点差のしげとさんが見当たらない。 まぁ、だとしても気にしない。 そこで高度800mくらいまで上がったところで、少し高い集団が先へ進んだので追いかける。 雨巻山の手前の山(高峰山西斜面)で強いサーマルにヒット! 平均+2.0m/sで上昇する。 良い感じで高度を稼いでいると、少し先に85点差板さん発見! 「板さんに追い付けば優勝できる!」 しっかり上げ切り、氏家さんと一緒の板さんを追いかける。 「追いかける展開は得意だ」 第2ターンポイント(茂木)手前4㎞のところで元気がソアリングしているのでその下に入る。 少し弱いが焦る必要はない。200m稼いだところで元気と先に進む。 第2ターンポイント上空、板さんと氏家さんがソアリングしているので下に入るがほとんど上がっていない。 高度700mでそのままスルーして第3ターンポイント(鬼怒川大橋)方向へ向かう。 元気は僕よりも200mくらい高い。 風上の北よりの進路を取っているが、僕は低いので距離を延ばせる風下である南よりに進路を向ける。「絶対に降りてはならない!」 サーマルが出てそうなゴルフ場上空を狙ってグライド。 これがビンゴ! 対地高度400mを切ったところで、+2.0m/sくらいの良いサーマルにヒット。 「これをしっかり上げれば、良い展開に持ち込める!」 集中して上げていると後ろから板さんと氏家さんが上に被ってきた。 「よし!」 板さんと集団を組んでいれば、85点差をまくられることはない。 事前に計算したところ、1分くらい後からゴールしても大丈夫。 板さんが上げ切って先へ進む。 通常ならすぐにグライドするが、今日は後ろからでも問題ない。 板さんをマークして飛べば勝てる。 リフト帯(上昇帯)に構いつつ、板さんを追いかける。 5㎞くらい進んだところで弱いサーマルにヒット。 見回すと少し南側で板さんもソアリングしている。 自分のサーマルと比較したのち、板さんの方へ合流する。 サーマルは渋いが、板さんをマークしていれば良いので我慢する。 先を見渡しても先行するグライダーはいない。 おそらく自分たちが先頭集団だ。 時間をかけて高度900mくらいまで上げたところで板さんが走る。 自分はもう少し上げてから追いかける。 6㎞くらい進んだところで+1.0m/sのサーマルにヒット。 少し上げたところで、少し先にいる板さんと氏家さんを発見。 このサーマルが良かったので、自分の方が高くなる。 板さん氏家さんの上に被り、優位に立つ。 すると77点差みのるさんが300mくらい下に入ってきた。 後ろを確認するも他の機体は来てない。 このまま板さん氏家さんと高度1200mまで上げる。第3ターンポイントまで5㎞。ゴールまで17㎞。 そろそろ発射のタイミングかな。と思ったところで板さんが発射したので自分も発射。 自分だけ低くなるリスクを避けるために風上側をグライド。 これが功を奏し、自分だけリフト帯に入り、板さん氏家さんよりも100mくらい高くなる。 第3ターンポイントを取って180度ターン。益子ゴール方向へ。残り12㎞、高度は900m。 少し進んだところで、今度は板さんがリフト帯に入り板さんの方が少し高くなる。 「焦らない。一緒にゴールすれば良い。」 と言い聞かせて、風上側をグライド。 「さっき上げた街の上はまだリフトが残ってるかもしれない。」 ビンゴ! +1.0m/sのサーマルにヒット。ゴールまで8㎞。 板さんも入ってきて一緒にソアリング。 高度800mになったところで板さんがファイナルグライド。 僕もすぐに発射。 板さんとは85点も差がるので、板さんの様子を見ながらグライドすれば優勝確実だけれど「自分だけリフト帯に入れれば」と思い、板さんの風上側をグライド。 これも功を奏し、良いリフト帯に乗れて板さんよりも高くなる。 スピードを上げる。それでも板さんよりも高い。 板さんを右手にチラチラ確認しながら「絶対にとられない!」と集中してグライド。 すると200mくらい低いところでみのるさんが前に出てきた。「マジ!さすがみのるさん!」 とはいえ、高度差があるので落ち着いてグライドを続ける。 板さんに抜かれないよう確認しながらグライドを続ける。 ゴール手前の小山を超えれればゴールは確実に届く。 あと3㎞くらいのところでその小山を越えれることを確信し、さらにスピードアップ。 みのるさんはさすがに高度が低いので減速。 板さんよりも前にいることを確認しながら目一杯ベースバーを引き込む。 「ティリティリティリティリティリ↑」 GPSがゴールライン(ESS)の合図を鳴らす。 ゴールランディングには誰もいない。 「おっしゃぁ!!!!!!」 この日のトップゴールと大会の優勝を確信し、初めて上空で雄たけびをあげた。 優勝してカッコ悪いランディングするのは絶対に嫌だったので、超集中してばっちりのランディング。 降りたら迎えに来てくれてた後輩女子達が声を掛けてくれてご満悦。 今までで一番最高のフライトになりました。 ハンググライダー楽しいいい!!!!!!
鈴木由路