Hang glidingミャンマー、三人旅9日目 マンダレー
8日目はこちら https://yazine.jp/y4/post/1132 [image:1440] マンダレーで目が覚めました。昨日とまったく同じ場所です。 昨日と違うのは、朝の喧騒が窓を貫いてくること。 部屋の窓からは裏の施設に集まる子供たちが、朝食のビュッフェからは通りの車たちが、それぞれ大騒ぎ。 この国の活気を目いっぱいアピールしています。 本日の予定は 1.駅に行って寝台列車のチケットを取る 2.宮殿に行く 3.山の上のパゴダへ行く 4.Ubein橋へ行く 5.寝台列車に乗る です。こうやって書きだすと結構な分量ですが、この時はなぜだか余裕綽々で出かけました。 まずはタクシーを拾って駅へ向かいます。 巨大なコンクリートの地上七階建て。両脇には電飾されたスロープが付く荘厳な建物で、上のほうはホテルになっています。 ちなみにヤンゴンの空港もそうでしたが歩道でアクセスする方法はありません。ドブのフタを歩けば行けなくもないですが基本的には車でのアクセスになるようです。駅の二階にあがるとがらんどうでコンクリート未塗装な空間に窓口が14個くらい並んでいて、真ん中を通路が隔てています。 なにやら時刻表らしきものや膨大な数の張り紙看板の類によって列車が運行していることを伝えようとしているのですが、全部ビルマ文字なのでわかりません。 ミャンマーの欠点は漢字圏とおなじで独自の数字を使う点にあります。 数字すら読めないというの非常に不便です。窓口には一応みなれたアラビア数字が併記されているのですが、金額や通りの番号など読めないこともしばしば。 適当な窓口を選んで話しかけます。「ヤンゴン!スリーパー!」すると窓口の人は反対側の窓口を指さし、「あっちだよ」と言ってきます。 そこで、反対側の窓口の適当な窓口を選んで話しかけると「5番窓口だよ」と言われます。5番窓口へ行くと3番窓口だよと言われます。 人が居ない3番窓口で人を呼ぶとようやく係の人が対応してくれました。 お値段13000チャットくらい。(1300円)直線で500キロを寝台車で移動してこの値段。もっとみんな使うべきだと思います。 湿気を吸ったコピー用紙に鉛筆で記入することで予約を管理し、チケットも台紙に手書きしたもの。 昔の国鉄のシステムってこんな感じだったんだろうな、と思わされます。 さて、無事寝台が取れたので今度は宮殿へ向かいます。宮殿はマンダレーの中心から少し離れたところに鎮座する、一辺が2.2キロの正方形です。 なかには20年前に復元された宮殿があるのですが、まず入り口が遠い。 一周8.8キロあるにもかかわらず、出入り口は1か所だけ。結局4キロくらい歩きましたよ。 タクシーは死ぬほどぼったくってくるのでうんざりしました。 宮殿は…大阪城的なスタイル。モルタルで復元してあり、床は木ですが今にも抜けそうです。 建物自体は特に見るべき価値はない、と断言しておきましょう。 博物館としてのクオリティも中途半端で、これならイベントスペースとして開放したほうがいいのではないかと思います。 ミャンマーの建築技術の限界を見る上では興味深い点がたくさんありますけれどね。そういう意味ではすごく楽しい場所でした。 [image:1450] 次に、タクシーを捕まえて山の上のパゴダへ行きます片道?往復?と言われて、片道をチョイス。 冷静に考えたら山の上でタクシーなんて捕まらないんだから往復にすればよかったのですけど。 宮殿をでて山上げ道をどんどん進むと10分ほどでパゴダの入り口に出ます。 靴を脱いで預け、恐怖感マックスのエスカレーターで50mほど登ります。 天井なども一部剥がれ落ちているエスカレーター塔は、動いていなければ廃墟にしか見えないでしょう。 魔王城の入り口のようにも見えます。 吹き抜けなので上がるにつれて恐怖が募ります。このエスカレーターが落ちないことを保証してくれるのは、お釈迦様だけ。 [image:1451] 登りきるとマンダレーの市街を一望する絶景が広がります。 小さな無数の鏡をはめ込まれた寺院は強い日差しを反射して輝き、ここを訪れる人を照らしています。 地面は熱く灼け、裸足を痛めつけます。 大自然の隙間に形成されたくすんだ色の都市と、輝く金色のパゴダ。この対比の美しさはほかに類を見ないものでしょう。 [image:1439][image:1441] さて、降りる方向にエスカレーターは無いので裸足で山を下ります。 一応コンクリートで舗装はされてますが、気を抜くとカラフルなヤスデとか踏むので気を付けましょう。(踏んだらしい) 階段の出口はエスカレーターから50mほど離れています。そこは普通に土足エリアを裸足で行くことに。 なんで入り口で靴を預けさせたのだろう。バカなのかな? 次に、橋に向かいます。マンダレーと言えば、な橋。山の上でタクシーを待つこと15分くらい。お客をここにおろして帰ろうとするタクシーを見つけてやっと捕まえられました。 U bein橋まで片道なんと40分!現在15時10分、寝台列車が17時発。あれ?ギリギリになってきたぞ? 脳裏に鳴り響くトゥウェンティーフォーのあの音。 U bein橋の端に到着すると、ものすごい数の屋台がたっています。 カニの素揚げなど、今までになかったタイプの食べ物屋さん。おいしそうだけどものすごーく怖いのでスルー。 木彫りのお土産がたくさん出ていて魅力的ですが、カバンのキャパも足りないのでスルー。 橋を真ん中まで渡り、水の上を満喫してすぐ引き返します。滞在時間約10分。 [image:1442] [image:1443] いっそいで待たせていたタクシーに戻り、ホテルで荷物をピックアップして駅へ。 追いかけてくるテロリストもいないし、CIAの妨害工作が無ければギリギリ間に合うはずです。 自分がジャックでないことを感謝しつつ、駅に滑り込みます。すでに用意してあったタクシー代を運ちゃんの手にねじ込み、車を飛び出してプラットフォームへ。 目の前の列車を、それがヤンゴン行きだという確信のないままになぞっていくと寝台車が付いています。一日にそう何本も寝台列車が走っているわけがありません。 長距離列車が一日に4往復しかない国なのですから。 乗り込むと私たちの部屋がありました。 二段寝台。全開まで開く窓。 一定のリズムを刻んで動く車体。時折通りかかる車内販売。 サイズ感も、 まさしく昔の日本の寝台列車。 日本の列車と違うのは1.とても暑い 2.とてもとても揺れる。 [image:1444][image:1446][image:1449] 日が暮れてくると、徐々に涼しくなってきます。 列車も都市部を抜けて速度を増し、刻むリズムも徐々に早まってきます。 リズムに合わせていろんな歌をうたって遊びました。 だれも文句を言わない、おおざっぱさはミャンマーのいいところです。 湿気た大地を這いながら太陽との別れを惜しむ草木と、繋ぎ留められず吹き荒れる風。 無間の暗闇が、すぐそこに迫っている。 [image:1445][image:1448][image:1447][image:1437] ミャンマー、三人旅10日目 ヤンゴン https://yazine.jp/y4/post/1136
工藤匠悟













